恩納松下の歌碑
9月 7, 2011
恩納村には、女流歌人「恩納ナビー」が謳った琉歌の碑が各所に建てられています。
その代表作の一つが、「恩納松下の歌碑」。
『恩納松下に
禁止の牌のたちゆすて
戀しのぶまでの 禁止やないさめ』
当時の農村では、夜間野外で男女が歌の掛け合いをする「毛遊び」が盛んに行われていました。
その農村に、突然中国冊封福使一行が北部巡りで恩納番所で一晩泊ることになったため、王府より「風紀の乱れを取り締まる目的」で立て札がたちました。
それを見たナビーの皮肉った歌だそうです。
意味は「恩納番所の松の木の下に、禁止事項の札が立てられたが恋をするなという禁止事項まではあるまい」。
歌碑の隣の松の木は松食い虫にやられてしまったため、現在は二代目の松だそうです。