沖縄本島南部に位置する南城市玉城に、仲村渠樋川(なかんだかりひーじゃー)はあります。
透水性の高い琉球石灰岩の台地からは湧水が出る泉が多くあり、その湧水を引いて水を貯える施設を樋川(ひーじゃー)といいます。仲村渠は地名。
沖縄で仲村渠樋川といえば「垣花樋川(かきのはなひーじゃー)」と並んで有名です。
昔の人の水浴びや飲料水、洗濯用の水など生活用水として利用されていましたが、現在は畑用の水として利用されています。
木製の共同用水施設から、大正時代に琉球石灰岩へと造り替えられ、平成7年6月27日に国の重要文化財として指定されました。
最近は水量が少ない時もあり、栓をして流れを調整している事もあるようです。
樋川まで続く石畳とがじゅまるの木々が、昔ながらの情景をより一層かもし出しています。
仲村渠樋川の地図はこちら。
沖縄県宮古島市にある宮古空港。赤瓦の屋根が印象的な空港で、比較的新しいです。
1943年に旧日本軍により海軍飛行場として建設されました。
1956年には民間の航空も開始され、滑走路を延ばしながら、1997年に現在のターミナルビルが供用。
沖縄本島の那覇空港、石垣島の石垣空港などの離島を主にしていますが、東京国際空港や関西国際空港などへの直行便もあります。
空港から平良市街地までは車で15分ほど。レストランや土産屋も結構充実しているので、待ち時間に退屈することもないかと思います。
観光情報・地図・遊びのスポットが載っている無料のタウン誌があるので、活用してもいいでしょう。
宮古空港の地図はこちら。
by
勝ちゃん |
Categories:
離島 |
No Comments
沖縄本島の北部(国頭村や東村など)を「ヤンバル」といいいます。
ヤンバルには亜熱帯特有の自然がたくさん残されていて、動物ではヤンバルクイナが有名ですね。
ヤンバルで車を走らせていると、至るところにヘゴの木を見つけることができます。
ヒカゲヘゴはヘゴ科のシダ植物で、日本では最大のシダ植物。奄美大島より南に生息していてまさに亜熱帯特有の植物。
写真のヒカゲヘゴは背丈の低いものを撮りましたが、およそ5~6mにもなり、大きいものは10mにも成長するようです。
写真をよく見ると、広がった葉の中央付近に茶色の丸まったものが見えます。
これはヒカゲヘゴの新芽で、後に開いて緑色の葉に成熟します。
ヒカゲヘゴなどシダ類の植物は大昔から生息していて、約3億6000年前から存在。
「生きた化石」と呼ばれているそうです。
by
勝ちゃん |
Categories:
沖縄の動植物 |
No Comments
名護にある飲食店にこのシーサーはいます。
やんばるの景色を一望できる庭があり、その真ん中に、まるでベンチに座ってゆんたく(おしゃべり)をしているかのようなシーサーたち。
思わずこっちまで笑ってしまいそうな満面の笑顔です。
最近の沖縄では、このように飲食店でおもしろシーサーを見つけることができます。
昔ながらの迫力満点のシーサーもカッコいいですが、遊び心を加えたシーサーも時には心を癒してくれます。
赤茶色のシーサーと、緑色の草花たちがまたうまい具合にマッチしているんです。
「国立劇場おきなわ」は、沖縄県本島南部に位置する浦添市に、平成16年開場しました。
沖縄には「組踊」「琉球舞踊」「三線音楽」など、独自の伝統芸能があります。
昭和47年に「組踊」が国の重要無形文化財に指定されましたが、伝統芸能を公開、後継者養成などの専門的な施設が無く、この「国立劇場おきなわ」の建設が決定されたのです。
沖縄伝統芸能の保存振興を目的として、現在では様々な沖縄伝統芸能が毎月公演されています。
大劇場、小劇場の他に稽古室や資料展示室も備わっており、まさに本格的な伝統芸能を堪能することができます。
沖縄のイメージでは海や空などが強いですが、沖縄に来た際、または観光客を案内する際にはぜひ訪れて欲しい場所のひとつです。
資料展示室は入室無料ですが、開室時間が決まっていますので気をつけてください。
国立劇場おきなわの地図はこちら。
紅型は、15世紀頃、琉球王朝の王府の保護のもとで、日本本土や中国・東南アジアなどの様々な文化を吸収しながら、南国沖縄独自の染物として育ちました。
紅型は沖縄を代表する伝統的な染織技法の一つで、当時は王族など上流階級の人たちにしか着ることができなかったそうです。
写真の黄色の衣装は、フクギなどの天然染料が使用されており、昔から王族の色として決められていたそうです。
その後の廃藩置県で王族というスポンサーをなくした紅型は、どんどん衰退していきました。
が、それから日本本土の高い評価を受け、紅型は再び脚光を浴びることとなります。
現在では、沖縄の伝統を残そうと、跡継ぎや技法の後継者探しなどと共に、ハンカチや財布などの小物類も販売されていて、紅型をより身近に感じることができます。
国道329号線を北上していくと、東村が見えてきます。
東村はプロゴルファーの宮里藍選手の出身地でもあり、つつじ祭りを盛大に行うことでも有名です。
今日はこの東村のバラ園「沖縄かぐや姫」を紹介します。
東村慶佐次(けさじ)は空港から車を走らせ、一般道で約2時間半かかります。高速道路を使った方がいいかもしれません。
「沖縄かぐや姫」は、県内最大のバラ園(130品種、2200株)やハイビスカス園(330品種)などがあり、今の時期ではコスモスやヒマワリなども咲き誇っているのを見ることが出来ます。
バラは赤いイメージが強いですが、ここには白、ピンク、黄色、マーブル模様のバラまであります。
寒さの厳しい冬の本土では休眠状態になるバラの花ですが、常夏の沖縄では5月頃まで楽しむことができるそうです。
入場料は大人500円、小人400円。朝9時から夕方6時まで開いています。
受付付近でバラの販売もしています。
また、園内にはコテージがあって、全棟オーシャンビュー。シーズンには予約が取れないこともあるらしいので、コテージ宿泊を希望する際は余裕を持った方がいいでしょう。
沖縄かぐや姫の地図はこちら。
by
勝ちゃん |
Categories:
沖縄で遊ぶ |
No Comments
沖縄ではどこでも見かけることのできる赤瓦屋根。
私達地元人は生まれた時から身近にあり、それが当たり前になっていますが、本土では主に黒色系の瓦が利用されているので、観光客など初めて見る人は印象に残るそうです。
ですが、沖縄の赤瓦も、実は18世紀以降のものがほとんどで、それより前は灰色系の瓦が主流だったそうです。
赤色系の瓦と、灰色系の瓦は、焼成方法に違いがあり、後々、コストも灰色瓦より抑えられ、なおかつ工程が簡単な赤瓦が増えてきたとのこと。
今ではコンクリート住宅が増え、赤瓦の家も減ってきていますが、やはり沖縄のイメージのひとつ。写真のような休憩所や公園のトイレ、バス停など公共の場所に利用されています。
減ってきたとはいえ、もちろん今でも住宅屋根やマンションの出入り門、居酒屋の屋根などにも多く使われています。
最近では「赤瓦コースター」というのも出てきています。赤瓦の吸収率をうまく活かした、コースターです。
割れた時に願いが叶うという「赤瓦ストラップ」というのもあります。
とあるそば屋でこんなシーサーに出くわしました。
宮古島にある有名なそば屋で、観光客、地元人でほとんど満席状態。
入り口にはこんなシーサーが迎えてくれます。
大きな口を開けて、まるで「めんそ~れ」と言っているよう。
宮古なので「んみゃーち」ですね。
ご存知の方も多いはずですが、シーサーには魔除けの意が込められています。最近では魔除けに限らず可愛いシーサー、お洒落なシーサーなどインテリアとしても利用できるものが増えてきています。
小さいながらも、一役も二役も買っているシーサーでした。
沖縄県本島にある浦添市に、てだこホールはあります。
浦添市における学習・文化・交流の拠点となる施設として、市民が文化振興を推進していく劇場・ホール・のあり方を探求し、これまでの鑑賞型スタイルから脱皮した市民参加型の市民会館。
2007年4月にオープンし、公募により名前が決まりました。
壁にあるデザインはシーサーです。
中身は千人収容の大ホールを擁し、てだこまつりをはじめ、様々なコンサートやイベントが行われています。
「てだこ」とは、本来「太陽」という意味になりますが、「てだこの街」というように「浦添市」の代名詞で多く使われています。
ホールには、災害時に緊急の物資補給が必要な場合に無償で飲料を提供する自動販売機「緊急時飲料提供ベンダー」が設置されています。
てだこホールの地図はこちら。
浦添市美術館の隣りにあります。