1609年、薩摩の琉球侵略により、琉球王府は財政に苦しみ、その対策として宮古・八重山の両地方に限り1637年から人頭税を課すことにしました。
15歳で背丈がこの写真の石(143cm)以上になると、男は主に粟、女は上布を納めるよう義務づけられたのです。
それが「人頭税」で、課税の基準となる石が「人頭税石(じんとうぜいせき)」。
村の収穫量・身分・性別・年齢によって、税の細かい等級が決められ、人頭税の負担は、地位が低い者に多く割り振られるようになって、厳しい税となり、身分や社会的地位によっては重い負担となったそうです。
その後、明治時代になり琉球処分が行われた後も続いていましたが、廃止運動によって1903年に廃止されました。
人頭税石は宮古島平良字荷川取にあり、長い間人々を苦しめた悪税として今も伝承されています。
ガジュマルの木は、世界に800種類ほどだといわれています。
ここ沖縄でも、どこでも見られる熱帯植物として代表的な存在です。
写真は宮古島の某ホテルの庭園らしき場所。
きれいに手入れされていて、見た目にも涼しげです。
ガジュマルの幹は分岐していて、垂れ下がる気根がさらに自分の幹や枝にからみつき、まるでガジュマルにツル科の植物が巻きついているように見えます。
防風林、防潮樹、街路樹、生垣として、材は細工物として利用される他、沖縄では燃やした灰で灰汁をつくり、沖縄そばの麺の製造に用いられることもあります。
今や沖縄県民にとって身近な樹木です。
チョウセンアサガオは、別名マンダラゲ(曼陀羅華)、キチガイナスビともいいます。
原産地は南アジアで、名前にある「チョウセン」とは地域をさすものではなく、単に「海外から来た」という意味で使われているようです。
アサガオに似ていますが、ナス科の植物。
卵型の葉をしていて、下に垂れ下がっているように咲く花は夏ごろに咲きます。
アルカロイドという成分を含んでおり、江戸時代や明治時代に鎮痙薬として輸入されました。
実際、江戸時代の医師が乳がん手術に麻酔剤として使用したと言われていて、日本麻酔学会はこの花を学会のマークにしています。
しかし、アルカロイドは多量に摂取すると毒になり、全国各地で、間違って食べて中毒を起こす事件があるようです。
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ハマユウは、「浜木綿」と書き、ヒガンバナ科の多年草です。
花の様子が木綿(ゆふ)を垂らしたようであることが和名の由来だそうです。
別名もあり、「ハマオモト(浜万年青)」。
関東より南の地域に自生していて、時々公園や庭に植えられています。
和名に見られるとおり、海浜で見かけることができ、また日当たりが良く、温暖な場所を好むようです。
花が咲く時期は夏。葉の間の中心から茎を伸ばし、先端についた花は垂れるように咲きます。
宮崎県の県花となっていて、他にも静岡県沼津市、山口県下関市などで市町村の花に指定されています。
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サポジラは、熱帯域に分布する常緑高木。
和名をチューンガムノキといいます。
原産は熱帯アメリカやメキシコ周辺ですが、スペインによる植民地化に伴いフィリピンに移入され広まったそうです。
耐風性のある樹皮に、チクルと呼ばれる白く粘り気のあるラテックスが多く含まれ、それがチューインガムの原料になります。
果実は写真にも写っていますが、直径4~8cmほどで、見た目は丸いじゃがいも。
味は非常に甘く、食感は梨のようにシャリシャリ感があります。
ただ、完熟していないと硬く、苦みがあるようですので、表面にしわができるくらい熟させないと甘いとは感じにくいようです。
日本国内では沖縄などの一部で栽培されていて、普通に道端で見かけるようなことはないです。
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地球温暖化対策で、石油の代替燃料としてサトウキビが注目されていました。
実際、環境省と「りゅうせき」(石油会社)がE3事業を行っており、サトウキビが島の大部分を占める宮古島市が協力しているそうです。
写真の給油所は「E3燃料専用給油所」という看板があり、一見しただけでも普通の給油所と違うことが分かります。
「E3」とは、サトウキビの廃棄物から「バイオエタノール」を製造し、ガソリンに3%混合した新しい燃料のこと。
温暖化対策として有望な燃料ですが、一方で石油連盟が、「ガソリンとの混合の過程で、水などの不純物が混入したりして、エンジンそのものや排ガスの環境への影響が懸念される」ことや製造物責任の問題などの理由で、E3に混入するガソリンの供給を拒否。
前途洋洋とはいかないようです。
アウトレットモールには、「あしびな~広場」と呼ばれる広場があります。
ショッピングを満喫した後、設置されているテーブルと椅子でちょっとした休憩をしたり、待ち合わせ場所に設定するにも適した広場です。
2003年の5月には「サテライトスタジオ」がオープン。沖縄ラジオ局のうちの一つ、「RBCiラジオ」が、ラジオの公開生中継などで集客に一役かっています。
また、ステージライブもあるのでライブを催すこともしばしば。
FM那覇、FMとよみなど、各局でも放送が聞けるようです。
ちなみに「あしびな~」とは沖縄の方言。
「遊び(あしび)庭(な~)」という意味なので、こういう広場にはもってこいの名前かもしれません。
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石火矢橋は、方言でイシバーシ。豊見城城跡のふもとを流れる饒波川に架かっています。
一見どうってことのない、小さな橋ですが、琉球王国時代は重要な役割を担っていたそうです。
当時、倭寇の侵略に苦しんでいた琉球王国時代。外敵の侵入に備えるべく、首里城を出た軍隊を、砦となる屋良座森城まですみやかに派遣しなくてはなりませんでした。
そこで活躍したのが、石火矢橋を含む真珠道と呼ばれる道でした。
石火矢橋はもともと木の橋で、1694年に洪水で流された為、1697年に石橋に改築。
洪水の被害を軽くする為、橋の脚に三角形の潮切を設けています。
石火矢橋の地図はこちら。
沖縄県本島南部に位置する豊見城市は、現在埋め立て地の新しい観光地として次々と色んなスポットが誕生しています。
アウトレット市場として観光客だけでなく、地元客にも人気の「あしびな~」。
建築デザイナーのジョン・ローが「ヨーロピアンブランドを中心にしたアウトレットモール」のコンセプトのもと、古代ギリシャ建築のイメージを現代風にアレンジした建物。
憧れの高級品がお手ごろな値段で買える他、フードコート、レストラン、休憩広場なども。その他、授乳室、コインロッカー、宅配サービスなどのサービスが充実していて、ショッピングを心置きなく楽しめるスポットです。
空港から近いこともあって交通の便が良いため、約1000台収容可能の駐車場はいつもほぼ満車状態。ですが、シャトルバスや市内巡回バスを利用することもできます。
アウトレット あしびな~の地図はこちら。
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今日で5月が終わります。
来月は、沖縄では6月23日に慰霊の日という歴史的イベントがあります。
それに向け、老朽化が進んでいるひめゆりの塔を全面改修するようです。
ひめゆりの塔は、激しい沖縄戦で亡くなった、ひめゆり学徒隊ならびにその教師らの鎮魂・悼むために1957年に建立されました。
今回が初めての改修で、戦没者の氏名を刻んだ銘板には、新たに判明した200人以上の戦没者の追加刻銘がされるそうです。
ひめゆりの塔の裏手にある「ひめゆり平和祈念資料館」が開館してから20周年の今年、同館を運営する財団法人沖縄県女師・一高女ひめゆり同窓会が、改修の実施を決めました。
6月23日の慰霊の日までに完成する予定だそうです。
ひめゆりの塔の地図はこちら。