今日は旧暦の12月8日でムーチーの日です。
「ムーチー」とは、練ったもち米粉をサンニン(月桃)の葉やクバ(ビロウ)の葉で包み、蒸したものです。
沖縄では昔から1年に1度、健康を願って食す、年中行事の一つ。
子供のいる家では、その歳の数を食べて「豊かに成長できますように」と願います。写真は紅いもムーチー。
余談ですが、沖縄では「ムーチーの日には寒くなる」ことが多く、この時期を「ムーチービーサ」と呼んでいます。
これは、この時期は例年全国的に寒波が襲来するためですが、数日前には暖かかった沖縄も今日、「ムーチービーサ」といわれる通り冬の気候に戻りました。
沖縄の伝統料理で有名な「チャンプルー」。
炒め物ですが、材料によって名前も変わります。
今回は「ナスチャンプルー」。
写真にあるのは味噌で味付けしたもの。ナスとヘチマは味噌で味付けすることが多いようです。
その他、ポークや島豆腐など、沖縄料理に欠かせない材料を使用することによって、沖縄の「チャンプルー」になります。
「ゴーヤーチャンプルー」は有名ですが、「ナスチャンプルー」、「ヘチマチャンプルー」なども沖縄料理の大衆食堂に行けば、セットとして大体メニューにあります。
「ジューシー」とは、沖縄風の炊き込みご飯といえば分かりやすいかもしれません。
沖縄の伝統食で、肉や野菜を入れて炊き込むご飯のことです。
肉(主に豚肉)、しいたけ、にんじん、昆布が主な材料。
豚だしを使って炊き込むので、ご飯粒に脂がまぶされ、ぱさつきがちな古米をつややかにしっとり仕上げてくれるそうです。
「フーチバー(よもぎ)」を入れれば「フーチバージューシー」。
いもの葉を入れれば「カンダバージューシー」。
行事の時によく食べますが、1月7日の七草がゆの代わりに食べる家庭も多いです。
沖縄特産の一つ、紅いも。
それを活かして作られたのが「紅いもタルト」です。
「お菓子のポルシェ」が元祖となっていますが、今では各製菓会社も売り出し、お土産屋さんで必ずと言っていいほど見かけるお菓子です。
見た目より甘くなく、自然のお芋の味が活かされていて、特に女性は一度食べるとハマってしまいそうな美味しさ。
2008年度モンドセレクション金賞を受賞した、まさに沖縄発のお菓子です。
箱詰めでも単品でも売っているので、手軽なのも人気の一つかもしれません。
読谷村の特産である「紅いも」で作られた「紅いもタルト」。
御菓子御殿は、元祖・紅いもタルトを販売しています。
店内は一見お土産屋さんと同じ。
しかし、御殿内に併設されている御菓子工場から出来たてをそのまま販売することができます。
時間によっては、お菓子を作っているところもガラス越しに見学することができるので、工程を楽しめることも人気の一つかもしれません。
「紅いもタルト」の他にも、かるかん、黒糖バームクーヘン、ちんすこうなど、たくさんの種類のお菓子を販売しています。
読谷本店の御殿の屋根には、大きなカラフルの花笠がモチーフにされています。
御菓子御殿 読谷本店の地図はこちら。
「ソーキ」といえば沖縄では有名な食べ物です。
豚肉のあばら肉のことで、つまり豚のスペアリブのこと。
じっくり煮込んで、カツオや昆布だしなどで味をつけながら柔らかくさせます。
写真は「ソーキそば」を撮ったもので、沖縄そば用の「ソーキ」は、軟骨を含む肉(軟骨ソーキ)が利用されることが多いです。
この軟骨は長時間煮込むと、お肉と一緒に食べることもできます。
「ソーキ」に限らず、沖縄では豚肉は欠かせない食材の一つ。
しかし、昔は豚ではなく、牛を主に食べていたようです。その理由と経緯のお話は次回にて。
沖縄の家庭料理「チャンプルー」の中の一つ。
本土では、ヘチマはタワシなどで使うイメージですが、沖縄では料理にも活用されています。
味噌によく合い、味噌汁や味噌煮などでよく食べられることが多いでしょう。
方言で「ナーベーラー」といい、「ナーベーラーチャンプルー」と表記されているメニューもあります。
主に豆腐、ポーク、ニラと合わせて料理しますが、ヘチマは炒め過ぎるとすぐ形をなくしてしまうので、サッと炒めるのがコツ。
歯ごたえはナスに近く、味噌とマッチして美味しいです。
ちなみにヘチマを漢字にすると「糸瓜」だそうです。
那覇市金城の、那覇西高校の隣りに位置する「うるかそば」。赤瓦の屋根なので、すぐにわかります。
営業時間は11時~20時。お昼時にはサラリーマンや地元客、学生の姿も見かけることができ、盛況しています。
駐車場は第2駐車場まであるので、混雑時にも少し待っていればすぐ入れるでしょう。
「沖縄そば」、看板メニューの「うるかそば」をはじめ、ちゃんぷるー定食も品数多くそろっています。
ボリュームがある割にはリーズナブルなお値段が人気の理由かもしれません。
うるかそばの地図はこちら。
我部祖河食堂 宜野湾店は、沖縄コンベンションセンター近くにあります。
我部祖河食堂8店舗目で、平成17年にオープンしました。
赤瓦の屋根に、貝殻を敷き詰めた階段、店内のナチュラルな雰囲気と沖縄そばがマッチしています。
メニューはソーキそば、三枚肉そば、野菜そばなどの沖縄そばをはじめ、ゴーヤーチャンプルーやてびち汁などの定食、他にもいろいろな沖縄家庭料理を提供しています。
お昼になるとほぼ満席になり、家族連れ、観光客などで賑わいます。
以前は「よもぎ麺」という、よもぎを麺に練りこんだ緑色の麺を提供していたようですが・・・品切れだったり未入荷だったりするようです。
我部祖河食堂 宜野湾店の地図はこちら。
琉球王朝時代、百姓はイモを主食としていました。
が、台風やかんばつにおそわれると収穫もできず、農村は困窮していました。
飢饉で餓死する者が多く出る中、人々は「ソテツ」を食用に利用したのです。
「ソテツ」は有毒植物。手順良く毒素を取り除いて食べないと、命を奪われることもあります。
あまりに多くの人が命を奪われていったので、「ソテツ地獄」という言葉も出たようです。
しかし人々はそれほど食に困窮していたのです。
「ソテツ」が食用化されたのは、18世紀の初め頃といわれていますが、はっきりとした時期は分かっていません。