「ビロウ」は、その姿形から見てわかるようにヤシの仲間。
漢名は蒲葵。沖縄では「クバ」とも呼ばれています。
どっしりとした幹から、葉は掌状に広がり、先は垂れ下がります。
高さは10m~15mほどにもなり、乾燥に強く耐潮風性があります。海水に浸かっても大丈夫なのだとか。
東アジアなど亜熱帯地域に自生し、沖縄では庭先、道沿いなどでよく見かけることができます。
沖縄では、葉は扇や笠に利用されることが多く、クバオウギ、クバガサといえば、沖縄のお年寄りは誰でも知っています。
ちなみに古代天皇制においては松竹梅よりも、何よりも神聖視された植物だとか。
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「イッペーの木」が花を咲かせています。
枝からは、葉が一枚もなく鮮やかな黄色の花が咲いているだけ。
桜と同じように冬には葉が落ち、2月~4月にトランペットのような形をした花が咲きはじめます。
ブラジルの原産で南米に広く分布し、黄色だけでなくピンク、白、紫の花を咲かせる木もあるようです。
沖縄へは戦後に南米から移入されました。英名は「ゴールデン・トランペット・ツリー」 。
ちなみに沖縄の方言で、「イッペー」は「大変、とっても」という意味があります。
一本の木にたくさんの花が咲く様子を表現したのかもしれません。
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「キバナキョウチクトウ」の花は、漢字名で書く「黄花夾竹桃」の通り、黄色い花または淡いオレンジ色の花が咲きます。
葉は互生し被針形で、明るい黄緑色をしており光沢があります。
花は開花期が長く、7月から10月初め頃まで咲くようですが、この時期の間に一度に咲くことはなく、順番どおりに咲いていくようです。
5枚ほどの花弁が渦状になっていて、半開き。それ以上開くことは無いとのことです。
また、この花は香りがするようですが、高い位置で咲いているため匂いを嗅ぐのはちょっと難しいかもしれません。
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「キバナキョウチクトウ」は、漢字で書くと「黄花夾竹桃」。
キョウチクトウ科キバナキョウチクトウ科の一つで、種類は約10種類ほど。半耐寒性落葉小低木の仲間です。
葉は薄緑色で細長く、光沢があり、たくさん茂ります。白い乳液状の樹液には、毒性があるそうです。
沖縄では庭木などに利用されています。葉がきれいなので観賞用も販売されているとか。
熱帯アメリカが原産地になっており、世界ではメキシコからパラグアイの熱帯から亜熱帯に分布しています。
漢字の通り、黄色い花が咲きます。写真ではところどころに黄色いものが見えますが、次回紹介したいと思います。
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「オガサワラタコノキ」は「アダン」ととてもよく似ているということを、先日紹介しました。
果実も同様で、共にパイナップルに似ている姿形。
「オガサワラタコノキ」はその名の通り小笠原諸島を原産とし、「アダン」より背が高く5mほどにも成長します。
小苗や1mほどの高さなど、観葉植物としても価値があるようです。
果実は煮て食べることができますが、小笠原諸島に生息する「オガサワラオオコウモリ」の餌ともなっているようです。
また、環境省によると、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性がある」とされています。
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「オガサワラタコノキ」は、タコノキ科の常緑高木。
原産分布は小笠原諸島で、アダンと間違えやすい木ですが、この種は「アダン」や「ビヨウタコノキ」に比べて気根の数が多く、また長く太いところが違うようです。
方言名は無し。
「タコノキ」というのは、幹から太い気根を多く出している形が蛸に似ていることからきているとされているように、「オガサワラタコノキ」も同じような姿形。
「アダン」が枝を横に広がるのに比べ、「オガサワラタコノキ」は割りとスマートに上に伸びていくようです。
耐潮風性が強いので、海岸端の植栽に向き、実際に海岸でよく見かけます。
また、「アダン」の実は食べることが出来ませんが、この果実は煮て食べる事ができるそうです。
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「ソウシジュ」は、先日紹介したように熱帯地域原産で、明治時代の終わり頃に沖縄に導入されました。
本来、花期は春ですが、12月という冬の時期に花が咲くのは暖かい日が続いたからでしょうか。
それでもまだ満開には遠いわけで、黄色くて小さい花は、よく見ないと見つけにくいほどです。
花弁がなく、多くのオシベが球形に群がり立って咲く様はボンボンのようです。
別名「タイワンアカシア」というそうで、アカシアの花にも似ています。
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ソウシジュは、「相思樹」と書き、フィリピン、台湾原産の高木常緑樹です。
沖縄には明治時代の終わり頃に導入されました。
写真では形は分かりませんが、ふさふさと生い茂っている葉のようなものは、実は葉ではなく、葉柄(葉の付け根)というそうです。この葉柄の先に複葉が付くのですが、若葉のうちに落ちてしまいます。
耕地防風林として育てられ、落ちた葉は肥料になります。幹や葉からはよい香りを発するそうです。
花期は春だそうですが、沖縄でいくつか咲いている木を見つけました。
それは後日に紹介します。
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同じクロトンでも、多種多様の葉、色、模様。
今回は、写真で見てもわかるように、葉が緑色。そして黄色の斑点模様がついています。
葉も少し大きめ。ねじれもありません。
別名「ヘンヨウボク(変葉木)」といわれるように、これから日数が経てば色も変化してくるかもしれません。
トウダイグサ科クロトンノキ属のクロトンは、熱帯・亜熱帯地方が原産。
非耐寒性常緑低木に分類されるように、寒さに弱い植物です。
ちなみにカラフルな葉の色にするには、日光を良く浴びせることだそうです。
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「クロトン」は、沖縄の庭先などでよく見かける観葉植物です。
原産国はインド南部、スリランカ、マレー半島など、やはり熱帯・亜熱帯地方。
別名「ヘンヨウボク(変葉木)」といい、形、色、模様など様々な種類があります。
写真は、細長い葉が少しねじれているような形。そして緑や黄色、オレンジなどの色が見られます。
クロトンは、国内では200種。世界では1000種の品種の種類があるようです。
これから沖縄で見かける様々なクロトンを紹介していきたいと思います。
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