その名の通り、ゴムを作る樹液が採取できる木です。
単にゴムノキと言ったときに、産業的には天然弾性ゴムの原料として重要なパラゴムノキを意味することが多いですが、家庭では、育てやすい観葉植物として広く流通しているインドゴムノキを指すことが多いようです。
花屋さんやホームセンターではインドゴムノキの鉢植えも見かけることができます。
インド、マレー半島など熱帯アジアが原産。常緑高木で、自生のものは高さ30mにもなります。
枝が見えないほどに大きくて分厚い葉をぎっしりつけています。
ゴム採取のため植林されたゴムの木は、約5年~10年で乳液を出し始めます。
そのあとおよそ25~30年でその樹の生産を全うし、 林地更新のために伐採されるそうです。
ゴムノキの利用は樹液だけでなく、木材としても「固すぎず柔らかすぎない」性質のため、素材度◎。
観葉植物として育てる際は、ハダニやカイガラムシなどの病害虫に注意する必要があります。
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ヤエヤマヤシはヤシ科の植物で、石垣島と西表島を限定に自生しています。
写真のヤエヤマヤシは運ばれてきたのか、海洋博記念公園内にありました。
今から約100万年前、日本と中国大陸がまだ陸続きだった頃繁殖したものだとされています。
分類上、一属一種といい、この八重山で独自の進化をしてきた希少な種であるそうです。
高さは25mにまで達し、羽状の葉は長さ5mにまで成長します。
石垣島の米原部落後方の斜面で於茂登岳のふもとに群生があるのは有名ですが、西表島のウブンドル、
星立御嶽の群落も、国の天然記念物に指定されています。
耐陰性、耐寒性もあり、強い観葉植物ですが、絶滅危惧種でもあります。
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アレカヤシは、沖縄で数多く生息するヤシの木の種類の一つ。
マダガスカル島が原産地で、高温多湿を好みます。
別名ヤマドリヤシ、コガネタケヤシともいいます。
名前の「アレカ」というのは、かつて本種がアレカ属に分類されていた時の名残りだそうです。現在はクリサリドカルプス属。
ヤシの仲間では葉っぱの数が最も多いとされ、噴水のようにきれいな弧を描きます。
竹のように節ができ、茎が真っ直ぐに伸びます。すっきりしたイメージの姿形が人気で、主に観葉植物として栽培されています。
写真のアレカヤシは、野外で7mほどにも伸びたものですが、一般的には40cm~2mのものが多く出回っています。
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沖縄の国道を車で走っていてもよくみかける植物。
アジアの熱帯、アフリカ、太平洋諸島、オーストラリアにまで広く分布している低木で約650種あります。
写真のタコノキは「オガサワラタコノキ」です。
どの種類にも共通しているのが、葉っぱはとがっていて、根元はごらんの通りタコの足のような形状になっていること。それが名前の由来にもなっています。
夏に開花し、サッカーボール状の実をつけ、熟すと食べられるそうです。
アダンにとてもよく似ていますが同じではありません。(同じタコノキ科ではあります)
アダンの葉は鋸歯(のこぎりの歯のようなギザギザ)が小さいなどの違いで見分けることができます。
また、アダンが枝を横に横に伸ばしていくのに比べ、タコノキは直立に近く、枝数が少ないことからも見分けることができるでしょう。
潮風に強く、海岸付近でよく見かけます。最低10℃ないと寒さに耐えられません。
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デイゴの木は、春から初夏にかけて咲く赤い花が有名です。
デイゴの花は沖縄の県花となっています。
写真は残念ながら花が咲いていない時期。
東南アジア原産のデイゴは、暖かい地方を好み、沖縄でよく見かけることができますが、同じ仲間でブラジル原産のアメリカデイゴやその雑種のサンゴシトウは比較的寒さに強く冬期霜が降りる地方でも育てられるそうです。
樹の高さは4m~15mで、どちらかといえば上よりも横に広がる傾向にあります。
公園や街路樹で栽培されることが多いのですが、根からも芽が出るので人家などではあまり植えられていません。
材は柔らかくて加工しやすいため、漆器材料として使われることも有名です。
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沖縄に数多くあるヤシの木のひとつ、ナツメヤシは、ヤシ科の常緑高木です。
沖縄の道路で車を走らせているとよく見かけます。
高さは15m~25mにものぼり、羽状の葉だけでも3mになります。
寿命がとても長く、約100年といわれていますが、場合によっては
約200年もの樹齢の樹もあるそうです。
直径2-3cm、長さ3-7cmの楕円球型の実がつき、熟するまで
少なくとも6ヶ月を要します。
果実は、中東やエジプトでは生食の他にお菓子やジャムなどにも利用
されるそうです。長期保存ができ、砂漠のような雨が少ないところでも育つため、大切な食料となっているのです。
何気なくそこにあるナツメヤシですが、乾燥に強く、砂漠や熱帯地方では最も有用な植物であり、世界で
最も古くから栽培されている植物のひとつであることから、「生命の樹」として神聖視されています。
それを裏付けるように、学名はPhoenix dactylifera「聖なる不死鳥フェニックス」というわけです。
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本島南部の那覇市小禄~豊見城市の街路に、ホウオウボクが花を咲かせていました。
漢字で書くと「鳳凰木」。ジャケツイバラ科の落葉高木です。
原産はマダガスカル島で、主に熱帯地方で街路樹として植えられており、日本では沖縄でよく見かけることができますが、九州や小笠原諸島でも見かけるようです。
木の高さは10m~15m。シダのような葉をもっていて、初夏から秋に
かけて朱色の花を咲かせます。
ホウオウボクの果実(莢)は剣状になり、枝から長く垂れ下がります。
一言で言うと「巨大な“さやいんげん”」の果実は、長さ50~60センチほどになり、枝にたくさんぶらさがって
いて、その姿は少し不気味な感じがします。
実は、夜になると葉を閉じて眠るようなので、日夜を問わずホウオウボクを観察してみるのもいいかもしれません。
沖縄本島の北部(国頭村や東村など)を「ヤンバル」といいいます。
ヤンバルには亜熱帯特有の自然がたくさん残されていて、動物ではヤンバルクイナが有名ですね。
ヤンバルで車を走らせていると、至るところにヘゴの木を見つけることができます。
ヒカゲヘゴはヘゴ科のシダ植物で、日本では最大のシダ植物。奄美大島より南に生息していてまさに亜熱帯特有の植物。
写真のヒカゲヘゴは背丈の低いものを撮りましたが、およそ5~6mにもなり、大きいものは10mにも成長するようです。
写真をよく見ると、広がった葉の中央付近に茶色の丸まったものが見えます。
これはヒカゲヘゴの新芽で、後に開いて緑色の葉に成熟します。
ヒカゲヘゴなどシダ類の植物は大昔から生息していて、約3億6000年前から存在。
「生きた化石」と呼ばれているそうです。
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沖縄は気候も暖かくなって、海開きも行われました。
これから夏の前に梅雨が始まりますが、今頃から活動しているハブには注意してください。
世界の猛毒蛇のひとつで、成蛇も幼蛇も同じ猛毒を持っています。3月~6月に最も活発となり、畑や空き地、草原などに出没します。
エサを求めてなのか、道路を渡っている最中に車にひかれたハブの死骸もたまに見かけます。
しかし、元々ハブは生命力が非常に強く、1年何も食べなくても生きていられるそうです。又、ハブ酒や料理を作る際に二等分したり、内臓を取り出したりしても、しばらくはそれぞれで動いているようです。
ハブに咬まれたらできるだけ早く病院に行って治療することが一番大切です。
病院に到着するまでの間に、咬まれた傷から血と一緒に毒を吸い出すことも大切です。ハブの毒は、飲み込んでも害はないのでできるだけ実行してください。
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沖縄に来たことがある人ならば、一度はこの畑をみたことがあるはずです。
イネ科サトウキビ属の植物で、沖縄の特産品となっているさとうきび。方言では「ウージ」といいます。
砂糖の原料になる植物で、世界各地の熱帯、亜熱帯地域で広く栽培されています。
日本では沖縄をはじめ、奄美諸島、高知県、香川県など。
近年、原油高騰により燃料用エチルアルコールの需要急増で、砂糖も高騰傾向にあるようです。
現在の日本では法令上、自動車燃料での利用は、ガソリンに3%の混合が限界であり、
それ以上の混合率やアルコール単体の自動車での利用が認められていません。
しかし宮古島市、伊江村においてバイオマス燃料に対する実証実験が行われており、
この実験結果次第で、自動車用燃料におけるアルコール比率の規制緩和が期待されることになりそうです。
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