リュウキュウコクタンは、台湾、中国南部、インドなど亜熱帯地域に分布します。
樹高は5~7mにも成長し、樹皮が黒いことから「クロキ」とも呼ばれています。
コクタン(黒檀)とはカキノキ科の黒っぽくて材の堅いものをさすようです。
沖縄の楽器、三線の竿として利用される他、樹形がきれいなため庭木など数多く見かける木です。
葉は深い緑色をしていて、長さ5cmほどの小さな葉をしています。
果実は黄色く熟し、食べられるようです。
方言名はクルチ、キダキ(八重山)、フォキダ(宮古)。
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道を歩いていると、民家の庭先、公園などで真っ赤な花が咲いているのをよく見かけます。
それが「サンダンカ」。「サンタンカ」と呼ぶこともあるようです。
沖縄県の三大名花のうちの一つ。ちなみにあとふたつは「デイゴ」「オオゴチョウ」。いずれも真っ赤な花を咲かせます。
「サンダンカ」は東南アジア原産で、常緑低木。大きくても1mほどの高さで、ちょうど人の目の高さに花が咲いています。
葉は濃い緑色で、5月~10月にかけて咲く真っ赤な花との色合いが南国そのもの。
小さい花が集まって、花火のように丸く広がっています。色は赤が主ですが、オレンジ、黄色などもあるようです。
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「サルスベリ」は、その名の通り、サルが登ろうとしてもツルツルと滑ることから由来しています。
中国南部の原産で、落葉中高木。
熱帯・亜熱帯の植物なので、南西諸島に多く分布しています。
南西諸島のサルスベリを「シマサルスベリ」、屋久島のサルスベリを「ヤクシマサルスベリ」と分けているようです。
8月の現在、紅色、又は白色の花が咲いていて、公園などを色づかせています。
縮れた花弁は、遠くから見ると一瞬、和紙で作った花のようです。
色は紅色と白色がありますが、紅色のほうが比較的長く咲いていることから、「百日紅」とも呼ぶようです。
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8月の暑い日差しが照りつける日、公園でオオゴマダラに出会いました。
オオゴマダラは、タテハチョウ科オオゴマダラ属に分類され、白黒のまだら模様が特徴です。
また、サナギが金色になることでも有名。
日本のチョウとしては最大級で、この日見かけたオオゴマダラも大きい羽をヒラヒラさせて花から花へ移り渡っていました。
その飛び方と羽の模様が新聞紙が風に舞っているように見えることから、『新聞蝶』と呼ばれることもあるそうです。
沖縄本島より南に生息していて、動植物園や公園などで飼育しているところもあります。
沖縄県石垣市の「市の蝶」に指定されています。
ちなみにオオゴマダラの幼虫は体内に毒をもっており、成虫になってからも体内に残し、他の動物や虫から襲われるのを防いでいるそうです。
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「ポルトガルの木」という意味でポルトガルからの移植樹とも伝えられている「ホルトの木」。
オリーブの木と間違えて名前が付いたとも言われています。
沖縄では公園などあちこちで見ることができます。
ホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木で、大きいものは20mを越します。
ちなみに日本で最大のホルトノキは、伊豆の伊東市にある比波須天神のホルトの木と言われています。
葉は狭長楕円形で、白色の花を初夏に咲かせます。
また、愛知県の「阿奈志神社のホルトの木」が都道府県指定天然記念物に指定されたり、神奈川県神武寺の薬師堂前にある樹齢400年のホルトの木が県の名木百選に選ばれたり、沖縄だけでなく、日本各地で親しみのある木のようです。
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ジンジャーは、皆さんご存じの通りショウガのことですが、ジンジャーと呼ばれるのは主に食用にされているもの。
正式にはシュクシャ(和名)やガーランドリリー(英名)またはジンジャーリリーという名称を持っています。
ショウガ科の多年草で、夏の終わりから秋にかけて背高の花を咲かせ、初秋の香りの女王とも呼ばれているそうです。
花の色は白色が主で、オレンジや黄色は改良されて作られたもののようです。
インド原産で、江戸時代に薬用として持ち込まれました。
現在、ショウガは香辛料として多く使われている他、ジンジャーエール、生姜茶(センガンチャ)などの材料として、甘い味と合わせて用いる事も多いです。また、漢方薬としての役目を持っていて、発散作用、健胃作用、鎮吐作用があるとされます。
このように利用価値の高いショウガ(ジンジャー)ですが、植物として生えているところを見ても、ジンジャーだとわかる人は少ないようです。
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宮古や八重山、与那国などで、夏の海岸沿いに見かけることができる「イリオモテアザミ」。
パッとみると可愛らしくてふわふわした花ですが、葉にトゲがあるので注意が必要です。
日本国内では宮崎や鹿児島などの九州地方、そして伊豆半島や紀伊半島などでもアザミの仲間をみることができるようです。
奄美大島から徳之島に分布しているアザミを「アマミンシマアザミ」、宮古島から与那国島に分布のものを「イリオモテアザミ」として区別します。
根が太くまっすぐに地中に伸びてゴボウに似ているため、西表島では「ハマゴボウ」と呼ばれます。
根っこの煎じ液は薬用になり、火傷・腫物・打身などに効くようです。
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ガジュマルの木は、世界に800種類ほどだといわれています。
ここ沖縄でも、どこでも見られる熱帯植物として代表的な存在です。
写真は宮古島の某ホテルの庭園らしき場所。
きれいに手入れされていて、見た目にも涼しげです。
ガジュマルの幹は分岐していて、垂れ下がる気根がさらに自分の幹や枝にからみつき、まるでガジュマルにツル科の植物が巻きついているように見えます。
防風林、防潮樹、街路樹、生垣として、材は細工物として利用される他、沖縄では燃やした灰で灰汁をつくり、沖縄そばの麺の製造に用いられることもあります。
今や沖縄県民にとって身近な樹木です。
チョウセンアサガオは、別名マンダラゲ(曼陀羅華)、キチガイナスビともいいます。
原産地は南アジアで、名前にある「チョウセン」とは地域をさすものではなく、単に「海外から来た」という意味で使われているようです。
アサガオに似ていますが、ナス科の植物。
卵型の葉をしていて、下に垂れ下がっているように咲く花は夏ごろに咲きます。
アルカロイドという成分を含んでおり、江戸時代や明治時代に鎮痙薬として輸入されました。
実際、江戸時代の医師が乳がん手術に麻酔剤として使用したと言われていて、日本麻酔学会はこの花を学会のマークにしています。
しかし、アルカロイドは多量に摂取すると毒になり、全国各地で、間違って食べて中毒を起こす事件があるようです。
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ハマユウは、「浜木綿」と書き、ヒガンバナ科の多年草です。
花の様子が木綿(ゆふ)を垂らしたようであることが和名の由来だそうです。
別名もあり、「ハマオモト(浜万年青)」。
関東より南の地域に自生していて、時々公園や庭に植えられています。
和名に見られるとおり、海浜で見かけることができ、また日当たりが良く、温暖な場所を好むようです。
花が咲く時期は夏。葉の間の中心から茎を伸ばし、先端についた花は垂れるように咲きます。
宮崎県の県花となっていて、他にも静岡県沼津市、山口県下関市などで市町村の花に指定されています。
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