沖縄県宮古島市は、本島とは一味違ったイントネーションや方言を使用し、宮古島の人が話せばすぐに宮古島出身と分かるほど。

今日はそんな宮古島市の代表的な方言を紹介します。

宮古空港の到着ロビーに「んみゃーち」と書かれたのぼりがあります。

「んみゃーち」は、宮古島の方言で「いらっしゃい」「ようこそ」という意味。

本島では同じ意味では「めんそーれ」なので、違いがはっきりわかります。

ちなみに八重山地方だと「おーりとーり」と全く違う言葉になります。

宮古島には「ん」から始まる方言がいくつもあるので、しりとりが終わらないといいます。

「ん」から始まる方言は、「んま」=「おばあさん」、「んざんかいが」=「どこ行くの?」など。

よく聞く宮古方言は「ずみ」=「最高」、「だいず」=「とっても」、「たんでぃがーたんでぃ」=「ありがとう」。

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八重瀬町の富盛にある勢理城には、部落を守る石彫大獅子があります。

昔、富盛は火事が相次ぎ、人々が風水師に相談したところ、フィーザン(火山)といわれる八重瀬岳に向かってシーサーを建てることになりました。

が、村人が「神聖としている八重瀬嶽に直接向けられない」と少し方角をずらしていったそうです。

村落獅子タイプのシーサーでは最も古い(1689年)シーサーです。

最も大きい(高さ1.54m、全長約1.40m、幅約50cm、県内でも最大の大きさを誇っています。

沖縄戦をくぐりぬけてきたシーサーで、兵士が獅子に隠れながら銃撃戦をしました。

戦闘での弾痕が、今でもシーサーに残っています。

富盛の石彫大獅子の地図はこちら。

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「勢理城」は、八重瀬町字富盛(ともり)に位置しています。

ガジュマルなどの大木や草木が生い茂る広場のような城(ぐすく)です。

住宅地をぬって行きますが、小高い丘になっていて、富盛集落や近くの高校などが遠目に見ることができます。

「勢理城」というよりも、「富盛の大獅子」があることで有名で、看板も「富盛の大獅子」の案内となっています。

勢理城へと続く坂道の起点には、中間之御嶽があります。

その他近くには御獄(うたき)や拝所があります。

勢理城(せりぐすく)の地図はこちら。

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「宮古島市総合博物館」は、宮古島市東仲宗根添にある博物館。
宮古島の自然と歴史風土に関する資料を展示しています。
植物に関する資料や、祭りや伝統芸能など独特の風習を持つ宮古島の文化、歴史などをビデオや人形、ジオラマなどで紹介しています。
入館時間は9:00~16:30 (入館は16:00まで)。
休館日は月曜日ですが、祝日の場合は翌日となります。
大人300円、大学・高校生200円、小・中学生100円。団体割引もあります。
宮古島市総合博物館の地図はこちら。

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スイジ貝で魔除け

5月 31, 2011

沖縄諸島や先島諸島では、昔から魔除けとして家の玄関や家畜小屋に吊るす風習があり、今でも民家などで利用されている「スイジ貝」。

浅い海の珊瑚礁などに生息していて、6本の長い突起が特徴です。

この形が「水」に似ていることから和名「水字貝」の由来にもなっています。

成貝は突起を含めて殻長24cm、幅16cmにも達します。

殻が固くて丈夫なことから、装飾品や貝細工の材料として利用される他、食用にもなるそうです。

名護市と宮古島市では市のシンボルに採用されています。

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5月にしては珍しい超大型台風2号が沖縄を直撃しました。

午後10時5分に那覇市で最大瞬間風速55.3mを観測しました。

突風による車の横転や、飛んできた鉄パイプで窓ガラスが割れるなど、被害は各地で増大。

航空便、船便の欠航が相次ぎ、沖縄都市モノレールや県内の各バス会社は28日の午後9時頃に運休。

沖縄電力は、29日午前零時で計27万8400世帯が停電していることを発表。29日の夜が明けてからも復旧の見通しが立たない地域もありました。

写真は那覇市内の公園。大木の枝が倒され、遊歩道をふさいでいます。

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糸満市摩文仁(まぶに)に、風力発電の風車があります。

平和祈念公園の前にあるので、公園を訪れた人は見たことがあると思いますが、現在、この風力発電によって周辺地域の地上デジタル電波受信障害が起こっているそうです。

風車は1999年~2001年にかけて、糸満市が3基を設置。

糸満観光農園の消費電力をまかない、余剰分を電力会社に売っています。

風車を止めた場合、1カ月で約116万円(年間約1400万円)の損失が出るとしてます。

風車を所有する糸満市と、地デジ化を進める国の沖縄総合通信事務所は、受信障害解消の責任をめぐって対立していて、地デジ化移行に暗雲が立ち込めています。

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「デイゴ」は沖縄の県花です。

春から初夏にかけて咲く赤い花が有名ですが、毎年花を咲かせる保証はありません。

実際に2005年から年ごろからデイゴヒメコバチの被害で枯れ木が目立っていましたが、今年、数年ぶりに赤い花を咲かせました。

開花したものの、観測史上最も遅い開花となり、気象台では冬から春にかけた低温傾向や降水量の少なさが原因では、と分析しています。

「デイゴ」は沖縄の三大花と言われていて、デイゴがキレイに咲く年は、台風の当たり年」などとも言われました。

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パーントゥの面

5月 19, 2011

宮古島には、古くからの伝統として奇祭「パーントゥ・プナハ」があるのが有名です。

パーントゥは宮古方言で妖怪、プナハは祈願祭という意味です。

国指定重要無形民俗文化財となっていて、毎年催されます。

旧暦9月、全身泥まみれの奇妙な格好をした3匹の「パーントゥ」という神様が集落に現れ、人々、家、車に泥を塗りまくる、奇祭。

泥を塗られたら「無病息災」。

縁起の良い泥ですが、奇抜な姿形から鬼ごっこのように人々は「パーントゥ」から逃げ出します。

宮古島の北はずれの海岸に、異様な形相をした木製の面が流れ着いたことから始まりました。

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貝類化石密集岩

5月 15, 2011

「貝類化石密集岩」は、その名の通り、貝類が化石となって密集している岩のこと。

宮古島市総合博物館の入り口に展示されていました。

幅2.9m、高さ1.9m、重さは約3トンもあるそうです。

時代は約200万年前~400万年前。

地層は、島尻層群大神島層の砂岩層。

含まれている化石は、二枚貝類(ザルガイ、アルスダレガイ)、巻貝(ハシナガソデガイ、イトマキボラ、イモガイ)、ツノガイ類(ツノガイ)、生痕(カニ類、ジャコ類)など。

宮古島近海では、昔から貝類が豊富であることが見てわかります。

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