意地ぬ出じらぁ手引き 手ぬ出じらぁ意地引け ~白銀堂より
9月 25, 2016
「意地ぬ出じらぁ、手引き 手ぬ出じらぁ、意地引け。」 と彫られています。
「短気をおこしたら、手を出さないようにし、手 が出ようとしたら、心をしずめよ」と戒めているそうです。
以下は、古くから伝わる白銀堂での民話です。
昔々、糸満村に働き者の漁師が遭難して船と漁具を失い困り果てていたところ、見かねた薩摩の武士がお金を貸したました。
しかし不漁が続いて約束の期限に借金を返す事ができない漁師が命乞いをしたときに言ったことわざで、武士は刀を収め、薩摩の家に帰ったところ自分の妻が見知らぬ男と寝ていました。
男は怒り、刀を振り上げましたが、漁師の言葉を思い出しました。
よくよく見れば妻の母が、女だけの家は不安なので男の格好をしていたとのことで、武士は妻と妻の母を殺さずに済んだのです。