波上宮の境内へ向かう参道の左手に、「天皇のおことば」という石碑が建てられていました。

第二次世界大戦の後、沖縄の悲惨な現状への哀悼の意と復興の願いを込めた言葉です。

石碑には「思はざる病となりぬ 沖縄をたづねて果さむ つとめありしを」と彫られています。

沖縄は戦後アメリカの占領下となり、来沖を願っていた昭和天皇陛下が訪れることが出来る頃には、病によって叶うことはありませんでした。

その思いを綴った手紙の内容が、石碑となってここに残されています。

「さきの大戦で戦場となった沖縄が、島々の姿をも変える甚大な被害を蒙り、一般住民を含む府数多の尊い犠牲者を出したことに加え、戦後も長らく多大の苦労を余儀なくされてきたことを思うとき深い悲しみと痛みを覚えます。」という冒頭から始まり、「健康が回復したらできるだけ早い時期に訪問したい。」「平和で幸せな社会をつくり上げるため、更に協力してくれることを切に希望します。」と綴られていました。

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