「シークヮサー」は、沖縄県の特産品の一つで、昔からレモンやゆず代わりに調味料などでよく使われています。
実がなるのは7月頃からで、ミカンやレモンに比べて小さめ。
写真のように皮が緑色で未熟なまま収穫します。
「シークヮサー」はとても酸味が強い果実で、糖分はあまり含まれていません。
「シークヮーサー」に多く含まれるフラボノイドの一種ノビレチンにはがん抑制効果が期待されており、健康食品として加工され流通しています。
他にも「シークヮサージュース」をはじめ、「シークヮサーチューハイ」、焼き魚や料理に利用する「シークヮサー果汁」など、お土産品店に行けば、シークヮサー関連の商品が必ず見つかります。
「シークヮサー」はミカン科の常緑低木です。
和名を「ヒラミレモン」といい、柑橘類の実がなります。
琉球諸島、台湾に自生し、高さは約5mほど。
花期は4月頃で、小さな白い花を咲かせます。
長寿日本一といわれる大宜味(おおぎみ)村で主に栽培されています。
沖縄方言で「シー」は「酸」、「クヮーサー」は「食わせるもの」を表し、「シークヮーサー」という名称は「酸を食わせるもの」を表すそうです。
沖縄県の特産品の一つで、レモンやゆずの代わりに果汁を飲み物や料理、醤油に加えるなどして使用しています。
「シークヮサージュース」はお土産品店などではよく見かけることができますが、普通のスーパーや商店にもあり、なじみのある特産品となっています。
含まれる栄養素は、ビタミンC、ビタミンB1、クエン酸。
また、フラボノイドの1種であるノビレチンが、他の柑橘類に比べて2~10倍も含まれており、これには血糖値や血圧上昇の抑制効果 、がん細胞の増殖抑制作用、抗炎症作用などの効果があることが認められていることから、健康食品としても注目を集めているようです。
先日紹介した「オキナワキョウチクトウ」の花です。
枝の先に葉をつけ、さらにその先に白い花を咲かせます。
見た目はシンプルで可愛らしい花ですが、樹皮などから出る乳液は毒素で、花にも毒素が無いとは言えません。
花のサイズは直径約4cm。蕾の時期はピンク色ですが、花弁を開くと白色で、花の中央部分が蕾の色に近い色となっています。
この花がきれいでよく街路樹や公園などに植えられていますが、毒素を持っているということはあまり知られていないかもしれません。
本土の「キョウチクトウ」は夏の花ですが、「オキナワキョウチクトウ」は5月頃に花を咲かせ始めます。
中には年中咲いているものもあるようです。
by
勝ちゃん |
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沖縄の動植物 |
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