人頭税石
6月 28, 2009
1609年、薩摩の琉球侵略により、琉球王府は財政に苦しみ、その対策として宮古・八重山の両地方に限り1637年から人頭税を課すことにしました。
15歳で背丈がこの写真の石(143cm)以上になると、男は主に粟、女は上布を納めるよう義務づけられたのです。
それが「人頭税」で、課税の基準となる石が「人頭税石(じんとうぜいせき)」。
村の収穫量・身分・性別・年齢によって、税の細かい等級が決められ、人頭税の負担は、地位が低い者に多く割り振られるようになって、厳しい税となり、身分や社会的地位によっては重い負担となったそうです。
その後、明治時代になり琉球処分が行われた後も続いていましたが、廃止運動によって1903年に廃止されました。
人頭税石は宮古島平良字荷川取にあり、長い間人々を苦しめた悪税として今も伝承されています。