沖縄地方は梅雨明けです。
沖縄気象台が昨日28日に発表しました。
去年より11日遅れ、平年でも5日の遅れだそうです。
梅雨入りした5月18日から約1カ月半の梅雨期間で、各地方の降水量は那覇の582ミリが最も多いようです。
次いで名護の577ミリ、久米島で499ミリとなります。
沖縄はここ数日、昼間は青空が続き、真夏並みの暑さ。
本土は現在梅雨期間の真っ只中ですが、沖縄はひと足早い夏を迎えました。
沖縄の梅雨は平年5月上旬から6月下旬まで。
ちょうどこの時期が二十四節気の「小満」と「芒種」にあたり、沖縄ではこの雨期を「スーマンボースー」と呼んでいます。
宮古や八重山、与那国などで、夏の海岸沿いに見かけることができる「イリオモテアザミ」。
パッとみると可愛らしくてふわふわした花ですが、葉にトゲがあるので注意が必要です。
日本国内では宮崎や鹿児島などの九州地方、そして伊豆半島や紀伊半島などでもアザミの仲間をみることができるようです。
奄美大島から徳之島に分布しているアザミを「アマミンシマアザミ」、宮古島から与那国島に分布のものを「イリオモテアザミ」として区別します。
根が太くまっすぐに地中に伸びてゴボウに似ているため、西表島では「ハマゴボウ」と呼ばれます。
根っこの煎じ液は薬用になり、火傷・腫物・打身などに効くようです。
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勝ちゃん |
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1609年、薩摩の琉球侵略により、琉球王府は財政に苦しみ、その対策として宮古・八重山の両地方に限り1637年から人頭税を課すことにしました。
15歳で背丈がこの写真の石(143cm)以上になると、男は主に粟、女は上布を納めるよう義務づけられたのです。
それが「人頭税」で、課税の基準となる石が「人頭税石(じんとうぜいせき)」。
村の収穫量・身分・性別・年齢によって、税の細かい等級が決められ、人頭税の負担は、地位が低い者に多く割り振られるようになって、厳しい税となり、身分や社会的地位によっては重い負担となったそうです。
その後、明治時代になり琉球処分が行われた後も続いていましたが、廃止運動によって1903年に廃止されました。
人頭税石は宮古島平良字荷川取にあり、長い間人々を苦しめた悪税として今も伝承されています。
ガジュマルの木は、世界に800種類ほどだといわれています。
ここ沖縄でも、どこでも見られる熱帯植物として代表的な存在です。
写真は宮古島の某ホテルの庭園らしき場所。
きれいに手入れされていて、見た目にも涼しげです。
ガジュマルの幹は分岐していて、垂れ下がる気根がさらに自分の幹や枝にからみつき、まるでガジュマルにツル科の植物が巻きついているように見えます。
防風林、防潮樹、街路樹、生垣として、材は細工物として利用される他、沖縄では燃やした灰で灰汁をつくり、沖縄そばの麺の製造に用いられることもあります。
今や沖縄県民にとって身近な樹木です。
チョウセンアサガオは、別名マンダラゲ(曼陀羅華)、キチガイナスビともいいます。
原産地は南アジアで、名前にある「チョウセン」とは地域をさすものではなく、単に「海外から来た」という意味で使われているようです。
アサガオに似ていますが、ナス科の植物。
卵型の葉をしていて、下に垂れ下がっているように咲く花は夏ごろに咲きます。
アルカロイドという成分を含んでおり、江戸時代や明治時代に鎮痙薬として輸入されました。
実際、江戸時代の医師が乳がん手術に麻酔剤として使用したと言われていて、日本麻酔学会はこの花を学会のマークにしています。
しかし、アルカロイドは多量に摂取すると毒になり、全国各地で、間違って食べて中毒を起こす事件があるようです。
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ハマユウは、「浜木綿」と書き、ヒガンバナ科の多年草です。
花の様子が木綿(ゆふ)を垂らしたようであることが和名の由来だそうです。
別名もあり、「ハマオモト(浜万年青)」。
関東より南の地域に自生していて、時々公園や庭に植えられています。
和名に見られるとおり、海浜で見かけることができ、また日当たりが良く、温暖な場所を好むようです。
花が咲く時期は夏。葉の間の中心から茎を伸ばし、先端についた花は垂れるように咲きます。
宮崎県の県花となっていて、他にも静岡県沼津市、山口県下関市などで市町村の花に指定されています。
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サポジラは、熱帯域に分布する常緑高木。
和名をチューンガムノキといいます。
原産は熱帯アメリカやメキシコ周辺ですが、スペインによる植民地化に伴いフィリピンに移入され広まったそうです。
耐風性のある樹皮に、チクルと呼ばれる白く粘り気のあるラテックスが多く含まれ、それがチューインガムの原料になります。
果実は写真にも写っていますが、直径4~8cmほどで、見た目は丸いじゃがいも。
味は非常に甘く、食感は梨のようにシャリシャリ感があります。
ただ、完熟していないと硬く、苦みがあるようですので、表面にしわができるくらい熟させないと甘いとは感じにくいようです。
日本国内では沖縄などの一部で栽培されていて、普通に道端で見かけるようなことはないです。
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地球温暖化対策で、石油の代替燃料としてサトウキビが注目されていました。
実際、環境省と「りゅうせき」(石油会社)がE3事業を行っており、サトウキビが島の大部分を占める宮古島市が協力しているそうです。
写真の給油所は「E3燃料専用給油所」という看板があり、一見しただけでも普通の給油所と違うことが分かります。
「E3」とは、サトウキビの廃棄物から「バイオエタノール」を製造し、ガソリンに3%混合した新しい燃料のこと。
温暖化対策として有望な燃料ですが、一方で石油連盟が、「ガソリンとの混合の過程で、水などの不純物が混入したりして、エンジンそのものや排ガスの環境への影響が懸念される」ことや製造物責任の問題などの理由で、E3に混入するガソリンの供給を拒否。
前途洋洋とはいかないようです。
アウトレットモールには、「あしびな~広場」と呼ばれる広場があります。
ショッピングを満喫した後、設置されているテーブルと椅子でちょっとした休憩をしたり、待ち合わせ場所に設定するにも適した広場です。
2003年の5月には「サテライトスタジオ」がオープン。沖縄ラジオ局のうちの一つ、「RBCiラジオ」が、ラジオの公開生中継などで集客に一役かっています。
また、ステージライブもあるのでライブを催すこともしばしば。
FM那覇、FMとよみなど、各局でも放送が聞けるようです。
ちなみに「あしびな~」とは沖縄の方言。
「遊び(あしび)庭(な~)」という意味なので、こういう広場にはもってこいの名前かもしれません。
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勝ちゃん |
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石火矢橋は、方言でイシバーシ。豊見城城跡のふもとを流れる饒波川に架かっています。
一見どうってことのない、小さな橋ですが、琉球王国時代は重要な役割を担っていたそうです。
当時、倭寇の侵略に苦しんでいた琉球王国時代。外敵の侵入に備えるべく、首里城を出た軍隊を、砦となる屋良座森城まですみやかに派遣しなくてはなりませんでした。
そこで活躍したのが、石火矢橋を含む真珠道と呼ばれる道でした。
石火矢橋はもともと木の橋で、1694年に洪水で流された為、1697年に石橋に改築。
洪水の被害を軽くする為、橋の脚に三角形の潮切を設けています。
石火矢橋の地図はこちら。