ビロウ

4月 18, 2009

birou.jpgビロウは姿形がヤシの木にそっくりです。

それもそのはず、ヤシ科の常緑木。

亜熱帯系の植物で、九州の海岸、四国の西南端、沖縄列島などに分布しています。

沖縄では「クバ」とも呼ばれています。

葉は外側に大きく広がり、葉先が細かく裂けて垂れ下がるのが特徴。

庭木や街路樹でよく見かけることができ、葉は扇や笠に利用します。

3~4月に黄白色の花をつけ、果実は10~12月に長さ1.5cm程で黒色に熟します。

古代天皇制においては松竹梅よりも、何よりも神聖視された植物だったようです。

ビロウにちなむ地名として、枇榔島(宮崎県・鹿児島県)、蒲葵島(高知県)があるようです。