按司(あじ)とは・・・?

3月 25, 2009

琉球王朝時代の本や歴伝には、「按司(あじ)」というものがよく出てきます。

この「按司」とは、地方の支配者のことで、今でいう市町村長のようなものですが、れっきとした称号なので王族の王子や按司の長男などが就きました。

位は王または王子の次の位階になります。

『この琉球に天帝子という人物が住み着き、三男二女をもうけた。長男は天孫といい、国君(王)の始めとなり、次男は按司(諸侯)の始めとなり、三男は百姓(平民)の始めとなった。』という神話もあります。

按司たちは、沖縄各地でそれぞれのグスクを拠点とし、武力を拡大させながら小国家を作っていきました。

14世紀になると、「今帰仁を中心とした北山」「浦添を中心とした中山」「大里を中心とした南山」の三大勢力が出来上がります。この時代を「三山時代」といいます。