琉球石灰岩~中城城跡~

10月 18, 2008

中城城跡の城壁に琉球石灰岩を使用されていることはご存知でしょうか。

琉球石灰岩は南西諸島に広く分布している地層のことで、さんご礁のはたらきで形成されたものです。

沖縄県では約30%の土地が琉球石灰岩で占められているそうで、県外だと鹿児島県の宝島の北側、喜界島、沖永良部島、与論島にて存在が確認されています。

中城城跡の琉球石灰岩を使った城壁は、沖縄では唯一完全に近い形で残された貴重な遺跡で、1972年5月には国の史跡に指定されています。

「琉球石灰岩」という名がつけられたのは1925年ですが、沖縄では古くから道の石畳や家の周りの石垣に利用されてきました。現在でも、道路舗装用のアスファルトに混ぜる骨材として使われていますが、琉球石灰岩を用いた石畳や道路は、雨で水に濡れると非常に滑りやすくなるという欠点もあるようです。