那覇市前島にある複合型ビル「とまりん」が、今ピンチに立たされています。

とまりんを運営しているのが、泊ふ頭開発。

そのとまりん内で経営している「かりゆしアーバンリゾート・ナハ」が11月末で閉館することになりました。

かりゆし側は、「現在の賃料水準からは収益が見込めない」ことを理由に挙げています。入居以来、13年分の家賃はなんと52億円あまり。賃料交渉はずっと平行線だったようです。

泊ふ頭開発は一時、かりゆし側と売却交渉までしていましたが、結局折り合いがつかず、昨年10月、会社再建計画の一環としてホテル部分を三井不動産(東京)に売却することを決め、三井側と契約交渉を進めていました。

かりゆしは、今後家主になるであろう、その三井側とも賃料交渉をしていましたが、そこでも難航。結局、経済面で大赤字のかりゆしは今回の撤退方針を決定したのかもしれません。

三井側と泊ふ頭開発側の売却交渉も未だ決定しないままで、「とまりん」の行く先は暗雲模様です。