紅型

5月 12, 2008

紅型は、15世紀頃、琉球王朝の王府の保護のもとで、日本本土や中国・東南アジアなどの様々な文化を吸収しながら、南国沖縄独自の染物として育ちました。

紅型は沖縄を代表する伝統的な染織技法の一つで、当時は王族など上流階級の人たちにしか着ることができなかったそうです。

写真の黄色の衣装は、フクギなどの天然染料が使用されており、昔から王族の色として決められていたそうです。

その後の廃藩置県で王族というスポンサーをなくした紅型は、どんどん衰退していきました。

が、それから日本本土の高い評価を受け、紅型は再び脚光を浴びることとなります。

現在では、沖縄の伝統を残そうと、跡継ぎや技法の後継者探しなどと共に、ハンカチや財布などの小物類も販売されていて、紅型をより身近に感じることができます。

国道329号線を北上していくと、東村が見えてきます。

東村はプロゴルファーの宮里藍選手の出身地でもあり、つつじ祭りを盛大に行うことでも有名です。

今日はこの東村のバラ園「沖縄かぐや姫」を紹介します。

東村慶佐次(けさじ)は空港から車を走らせ、一般道で約2時間半かかります。高速道路を使った方がいいかもしれません。

「沖縄かぐや姫」は、県内最大のバラ園(130品種、2200株)やハイビスカス園(330品種)などがあり、今の時期ではコスモスやヒマワリなども咲き誇っているのを見ることが出来ます。

バラは赤いイメージが強いですが、ここには白、ピンク、黄色、マーブル模様のバラまであります。

寒さの厳しい冬の本土では休眠状態になるバラの花ですが、常夏の沖縄では5月頃まで楽しむことができるそうです。

入場料は大人500円、小人400円。朝9時から夕方6時まで開いています。

受付付近でバラの販売もしています。

また、園内にはコテージがあって、全棟オーシャンビュー。シーズンには予約が取れないこともあるらしいので、コテージ宿泊を希望する際は余裕を持った方がいいでしょう。

沖縄かぐや姫の地図はこちら。

赤瓦屋根の今

5月 5, 2008

沖縄ではどこでも見かけることのできる赤瓦屋根。

私達地元人は生まれた時から身近にあり、それが当たり前になっていますが、本土では主に黒色系の瓦が利用されているので、観光客など初めて見る人は印象に残るそうです。

ですが、沖縄の赤瓦も、実は18世紀以降のものがほとんどで、それより前は灰色系の瓦が主流だったそうです。

赤色系の瓦と、灰色系の瓦は、焼成方法に違いがあり、後々、コストも灰色瓦より抑えられ、なおかつ工程が簡単な赤瓦が増えてきたとのこと。

今ではコンクリート住宅が増え、赤瓦の家も減ってきていますが、やはり沖縄のイメージのひとつ。写真のような休憩所や公園のトイレ、バス停など公共の場所に利用されています。

減ってきたとはいえ、もちろん今でも住宅屋根やマンションの出入り門、居酒屋の屋根などにも多く使われています。

最近では「赤瓦コースター」というのも出てきています。赤瓦の吸収率をうまく活かした、コースターです。

割れた時に願いが叶うという「赤瓦ストラップ」というのもあります。