首里城正殿
4月 2, 2008
那覇市首里にあり、かつての琉球王朝時代の沖縄県内最大の城(グスク)でした。
450年にも及ぶ王国の政治、、軍事、外交、文化の中心となっていましたが、1879年(明治12)春、首里城から国王が追放され「沖縄県」となった後、首里城は日本軍の駐屯地、各種の学校等に使われました。
それまでは国宝とされていた首里城は、1945年の沖縄戦と戦後の琉球大学建設により完全に破壊され、今ではわずかに城壁や建物の基礎などの一部が残っているだけだそうです。
2000年12月、『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として世界遺産に登録されたのですが、登録は「首里城跡(しゅりじょうあと)」であり、復元された建物や城壁は世界遺産ではないことがミソです。
他の日本の城とは違い、首里城は中国の城の影響を大きく受けています。漆で朱塗りされているのもそのためで、各部の装飾には国王の象徴である龍もたくさん使われています。
正殿の前にある広場は「御庭(うなー)」と呼ばれ、様々な式典の会場に使われていたそうです。現在も琉球舞踊の上演や首里城祭などイベントが催されています。